GID Link 代表 椎太 信 プロフィール

椎太 信(しいた のぶ)福岡県 研修講師団講師
GID Link 代表:椎太 信(しいた のぶ)
1970年生まれ FTM(トランス男性)当事者

GID学会エキスパート研修終了
マインドフルネスプロ認定講師
心理カウンセラー・家族療法カウンセラー 他

添乗員を経て、旅行会社を経営。その後、旅行業を廃業し以前より興味のあった精神世界を学び始める。心の癒しの必要性を感じ、マインドフルネス、コーチング、心理カウンセリングやセラピーの勉強をし、医療機関でも使われているヒーリングの資格をアメリカで取得。現在はセミナーやカウンセリング、セラピーを現職とする。

2013〜2016年 一社)gid.jp 〜性同一性障害と共に生きる人々の会〜 初代九州支部長を経て、GID Linkを設立。
2012年から小学校、大学、医学部看護学科などでGT(ゲストティーチャー)として授業を行う。

講師としては県庁や地方自治体、公立・県立の小学校〜大学・専門学校の生徒、教職員やPTA、精神保健福祉士や民生委員、病院、企業向けに人権学習や職員研修、福岡教育事務所 教頭・副校長人権教育研修会、校長会、市民講座、県民講座、など多数担当し啓発のために活動中!

心理カウンセラーとして性別違和を抱える当事者及びご家族、支援者のサポートや相談業務を行う。

活動実績はこちらから

皆さん、はじめまして

僕が生まれた時代は「性同一性障害」という言葉すらない時代だったので、自分は頭がおかしいと思っていました。
幼少期はお◯ん◯んは、「いつか生えてくる」と信じていました。
幼稚園のスカートの制服、赤いランドセルなどが嫌で嫌でたまりませんでした。
自分は頭がおかしいから「絶対人に知られてはいけない」と思い、なんとか我慢して生活していました。

中学生になると制服や2次性徴による月経や胸の膨らみなど耐え難い事が更に増えます。

この頃からいじめや嫌がらせが始まります。
僕の場合、幸か不幸か私立の中高一貫の女子校に通っていました。
力は全校生徒の中でも1番強かったので、表立ってのいじめはありませんでした。
しかし、かばんや靴を隠されたりの嫌がらせはしょっちゅうでしたが、共学の子に比べるとまだマシだったと思います。

高校生位になると「このまま一生自分を隠して生きていかなければならないのか?」
「それならなんのために生まれてきたのか?」「死んだ方がマシなんじゃないか?」
色んなことを考える毎日でした。

初めての仕事は、添乗員(ツアーコンダクター)でした。仕事内容は大好きだったのですが、自分を偽って生活することへのストレスが募っていきます。

そんな頃、TVで上岡龍太郎さんの「50人に聞きました」と言う番組で、僕のような人が世の中にたくさんいる事を知り、「僕は頭がおかしいんじゃなかったんだ」と、とても嬉しかったのを鮮明に覚えています。

その反面自分を隠して生きていくことに限界を感じ始めました。
添乗員を辞め、居酒屋で板前や、掃除屋、クリーニング屋、ガソリンスタンド、引越し作業員、弁当屋、営業職など色々な仕事に就きました。

幸いどの職場でも認めて頂き、教育係りのような立場にいました。
社員になれと言ってくださる企業もいくつかありました。
しかし僕がFTMということがバレ「そんな特殊な人はちょっと…」とクビになるのです。

就職活動をしても、見かけは男なのに女子校出身。

それだけで中々仕事も決まりません。
やはり女を演じて生きていくしかないんだと、あきらめかけた頃、「そんなコソコソするなら、女を好きになる資格はない。
信は信やろ?もっと自分に自信もちーよ、性別なんか関係ない」と当時付き合っていた彼女に言われました。

その時「あー、世の中にはこんな考え方の人もいるんだ。そうだ僕は別に悪い事をしているわけじゃない。もう、隠すのはやめよう!」と思い、カミングアウトを決めました。

僕が、生きてきた時代は「性同一性障害」という言葉もなく、相談できる人もいませんでした。
今は、法律もでき特定の条件をクリアすれば、性別を変更することが出来る。

そして、「知ろう」としてくださる方も増えてきました。
しかし、そんな時代になっているにも関わらず『子供達の悩み』が、僕が悩んでいた数十年前の時代と何ひとつ変わっていない。

衝撃を受けました……。このままじゃいけない。
大人である僕たちが伝えていかないといけないんじゃないか?
それが、僕が活動を始めたきっかけです。

2011年から社)gid.jp 日本性同一性障害と共に生きる人々の会中国・九州支部の交流会に参加するようになり、お手伝いを始めました。2012年、中国支部と九州支部がそれぞれ独立するのをきっかけに、2013年初代九州支部長に就任致しました。

2012年から小学校、大学、医学部看護学科などでGT(ゲストティーチャー)として授業を行い、2016年3月まで支部長として活動をする中で「知る」事の大切さを痛感しています。

しかし、基礎的な話を聞ける場がほとんどありません。
「知らない」ことが差別、偏見、いじめに繋がる。
だから1人でも多くの方にLGBTQ+の知識を伝えていく事が大切ではないか?

それなら、いつでも基礎的な話を聞ける場というものを作りたいという思いから、2016年に当事者と家族、友人、学校、職場、社会、地域を「絆」で結ぶという想いのもとサポート団体を設立しました。

特に性別違和を抱える当事者や性別違和で悩む当事者や家族、支援者の方々への相談支援や人権研修、人権学習、講演会、交流会などの啓発活動を中心に行っております。

「GID Linkに行けば、基礎的な話を聞けるらしいよ」という情報をぜひ他の方達にもシェアしていただけると嬉しいです。
交流会では人前では聞きにくいようなぶっちゃけトークも満載で好評です。
ぜひ一度遊びにいらしてくださいね!お待ちしております。

私はトランスセクシャル(性別違和を抱える当事者の中でも強く手術を望む立場)の当事者としてお話をさせて頂いております。
人それぞれ、抱えている悩みや価値観、考え方なども違います。そのため私が伝えることが全てではありません。
いろんな立場の方の話を聞いて頂けるとより理解が深まるのではないかと思います。

下記のような方におすすめです

・基本的な人権としてLGBTQ+の中でも特に性別違和を抱える当事者について学びたい
・カミングアウトしたくても、家族や学校、職場になんと言っていいのか分からない
・家族や友人、職場の人にカミングアウトされたけど、どう声をかけてあげたらいいのか?どう対応したらいいのか分からない
・SOGIハラ(パワハラ防止法)への対応がまだできていないので、具体的にどのような対応をすればいいか知りたい
・学校や職場で具体的にどのようにLGBTQ+対応すればいいかを知りたい
・LGBTQ+Q+の方を傷つけたりせずにちゃんとした対応ができているのか不安
・生徒や同僚からカミングアウトされたが、ちゃんと寄り添って対応できているのか不安
・相談業務をしているが、ちゃんと悩みを理解して寄り添って話を聞けているのか不安
・身分照会をしなければいけない、病院や銀行、市役所などの窓口業務をしているが、ちゃんと適切な対応ができているのか不安

椎太からのメッセージ

ただ「自分の望む性を生きる」という”当たり前を”奪っている社会に気づいて欲しい!

「気付いていないだけであなたの周りにも必ずいる」性的マイノリティの子供たち。そのほとんどは家族を悲しませたくないから「自分さえ我慢していれば」と、親にも言えず、誰からも気づかれないように自分を隠して生き続けています。「ありのままの自分でいたい」ただそれだけなのに‥。それがどれほど苦しいことなのか?

想像さえしたこともない大人たちは些細な言葉で傷つけているかもしれません。1人で悩み、中には自ら命を絶つ子供たちもいます。まずは「否定をしない」ということから始めてほしいです。

多様な性のあり方を学び、共に生きていく社会とは?少しでも知るきっかけになれば嬉しいです。
最終的には、セクシャルマイノリティの全ての人たちが周りの人達に気を使うことなく、また、周りの人達も僕らに気を使わない…。そして当事者が権利を主張することなく、自分らしく暮らし、お互いに当たり前に受け入れあう世の中になればいいなぁと思います。

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